(楽天証券の口座で取引する前提で)デイトレ自動売買を実現するには、Windows / Excel 上で マーケットスピード II RSS(以下、単に RSS と呼びます)を利用することがまずは確実な方法だと考えました。そこで、Windows / Excel / VBA で自動売買のためのマクロを作ってリアルタイムの取引シミュレーションを始めており、Python で検証をしています。
現在の開発状況を更新しました。
フェーズ | 開 始 | 状 況 | 目 的 | 成 果 |
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Phase 1 | 2024-12-10 | 終了 | 実現可能性 (feasibility) |
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Phase 2 | 2024-12-16 | 終了 | マクロ再構成 |
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Phase 3 | 2024-12-31 | 取りやめ | 実装 |
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Phase 4 | 2025-03-09 | 開発中 | 評価・実装 |
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Phase 4 → 5 | 2025-04-?? | 未着手 | 本運用 |
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プログラムで売買判断をさせるメインの手法は、ティックデータに適用できるようにした Parabolic SAR です [3]。
動作確認を繰り返した結果、収益をあげられるかどうかは別として、意図したどおりの動作を確認できました。そこで、毎日取得する複数銘柄のティックデータを使って、単純なドテン売買のシミュレーションをパラメータ AF(加速因数)の水準を振って実施して、安定して収益を見込めるパラメータ領域がないかどうか探索しています [4]。
パラメータ AF(加速因数)の水準をくまなく振ってはいませんが、それでも、いままで調べた範囲では、どの銘柄に対しても概ね安定して使えるような都合のよい水準はどうやら無さそうだと感じています。
データ数を増やしたいので今後も確認を継続しますが、平行して損切(ロスカット)と利確の処理を加えるべく評価を始めています。その他に Parabolic SAR のアルゴリズムに修正を加えたいのですが、検証に時間がかかりそうなので後回しにしています。
ロスカットの補助線を導入 003-20250414
当初、単純なしきい値でロスカットができないか試してみましたが、思うような効果が得られませんでした。単純なしきい値だと、最初は含み損から始まるトレンドに対してもロスカットしてしまいます。そういうトレンドに限って大きく変化したりします。
そんなわけで最初は緩く、徐々にしきい値に近づいていくような簡単な関数として、下記のような双曲線の関数を使ってみることにしました。
トレンド反転したときの株価をしきい値として、最初の PSAR トレンドの値(前のトレンドで算出された EP 値)から始まって、しきい値に向かって漸近的に近づきます。今のところ、近づき方(双曲線の式の r の値)は緩めになるように設定しています。
今日の 8036 のティックデータに対して、PSAR を適用してシミュレーションしたチャートを下記に示しました。PSAR トレンドに従ってドテン売買をした場合、青系色で乗りつぶした領域は含み益、赤系色が含み損の領域を示しています。導入したロスカット用の双曲線の補助線は Losscut として緑のダッシュ線で表示しています。今のところ、表示だけでこの線で損切を適用していません。
今日の値動きは、このパラメータでは素直にドテン売買をしても収益が上げられるような値動きになっています。
それでも後場にみられるようなダラダラと変化している弱いトレンドを判定、緑色のダッシュで示したロスカット線に従って損切をして、無駄な損失を減らしたいものです。
眺めると、明らかにダラダラとしか変化していない PSAR トレンド線を判定するのに手こずっていますが、最初は PSAR トレンドの傾きの大きさにしきい値を設定して試してみるしかないかもしれません。
参考サイト
- マーケットスピード II RSS | 楽天証券のトレーディングツール
- マーケットスピード II RSS 関数マニュアル
- 私の株日記: Realtime Parabolic SAR
- 私の株日記: AF パラメータの依存性調査


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