本ブログの過去記事 [1] に書いたように、正規分布に従っていないデータに対して平均値 average、標準偏差 σ の使用をやめ、ロバスト統計量と呼ばれる median(中央値)と IQR(四分位範囲)を採用しています。
28 日の米国株式相場は大幅安でした(参考記事 [2])。参考記事では S&P 500 が大幅安、「マグニフィセント7」指数が 3.5% 下落など詳しく述べています。この状況は間違いなく来週の東京市場に影響を及ぼすことでしょう。
個人的にはフィラデルフィア半導体指数(SOX 指数)に注目しています。なんと昨年 8 月の暴落時と同じ水準まで下落してしまっています。注目すべきは、過去の暴落時には下抜けなかった下側の外れ値とされる水準、Lower Bound (Q1 - 1,5 * IQR) を、この数週間ですっかり下回ってしまっていることです。さらに最後の週が長い下ヒゲのような瞬間的な下落でないことも気がかりです。
このあたりで下げ止まれば良いのですが、トランプ大統領の「相互関税」が発動されるのは 4 月 2 日なので、まだまだ下がるかもしれません。
長い間半導体業界に身を置いていたので、半導体業界を中心に銘柄を物色していましたが、昨年の暴落以来、半藤体関連銘柄の戻りは鈍いままです。潮目が変わったと感じたので、同じハイテクでもデバイス製造関連分野は避けて他の分野に目を向けるようになりました。それでもフィラデルフィア半導体指数は日本株との関連が高いと考えて、米国主要三指数とともに必ず参照しています。どの指数も下落していますが、特に SOX 指数の下落が目立っていたのでブログ記事にしました。
なお、正規分布を使わない論拠として、データのヒストグラムをいつも確認するようにしています。
ローソク足チャートは Yahoo Finance のデータを利用して作成しました。
参考サイト
- 私の株日記: 標準偏差を使う気持ち悪さ [2025-03-16]
- 【米国市況】景気不安で株大幅安、ドルも下げ150円割れ-国債上昇 - Bloomberg [2025-03-29]
- 来週の相場で注目すべき3つのポイント:新年度相場入り、トランプ関税、米雇用統計 | 企業情報FISCO [2025-03-29]
- 来週(3/31~4/4)の日経平均株価の予想レンジは、3万6000~3万8000円! 4/2発動のトランプ関税を注視しつつ、影響の少ない「アニメ・ゲーム株」を狙え|来週の日経平均株価の予想レンジを発表!|ザイ・オンライン [2025-03-28]


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