2024-09-07

株価で眺める最近の半導体業界

9/6 のラジオ日経のマーケットプレス(前場)の放送での話です。

米国同盟国の先端半導体関連の中国への輸出規制に対して、中国が報復措置をとるとの報道があり、それに関して 鎌田 伸一 記者が語っていました。

鎌田氏の主張を要約すると、日本の半導体製造装置の中国向けの輸出がひと山越えたのではないかということでした。実際、貿易統計で中国向け半導体装置 (?) の輸出額をみると、今年は 5 - 6 月までは輸出額が増え続け、7 月になって急減、輸出量の鈍化が認められるということです。

その主張の裏付けに、国内で代表的な半導体素材メーカーである信越化学 (4063) と、同じく半導体装置メーカーである東京エレクトロン (8035) の株価を複合チャートで比較していました(ラジオなのでチャートを見れませんでしたが…)。

複合チャートって、普段使っている証券会社の株価ツールでもできるのかもしれません。しかし、なにごとも自分でプロットしてみて、それが有用であればツール化したい人間なので、Python / Jupyter Lab で自分なりに比較してみました。

過去2年分の週足のデータを取得しました。

まず、東京エレクトロン (8035) のチャートです。

つぎに、信越化学 (4063) のチャートです。

最初(2023 年 9 月 5 日週)の週の終値を基準として、その後の週でどれだけ終値が変化したかの変化率を、二社で比較しました。

変化率 = (終値 当週 - 終値 基準週) / 終値 基準週

プロットは次のようになりました。

両社の株価は右肩上がりに増加しています。

今年に入ってから、特に半導体装置メーカーの東京エレクトロンの伸びが顕著でしたが、7 月以降は伸びが鈍化して、信越化学と逆転しつつあります。信越化学の方は今年 4 - 7 月の間伸びがやや落ち込んでいますが、大きな落ち込みという程ではなく堅調に見えます。

今後しばらくは半導体素材の方が半導体装置より優勢になるかどうか注目していきたいです。

参考サイト

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